ちい。の日常

「人生に同じ1日は二度とない」 何でもない尊いわたしの日常、心が動いた瞬間を書きとめておこうとおもいます。

ただいま

自然体でいたいな。

 

よく思っていた、そして今も。

 

そう思う理由は、私は私に不自然さを感じていたから。

 

これ迄長らく、私は社会に何か価値を生み出さなければ、

生きていてはいけない気がする、という呪いにかかっていた。

 

元々は、自らに目を向けて、真っ直ぐ進んでいたら、

誰かにとって価値ある何かがは自然と生み出ている。

そう思っていた。

 

価値は、生み出すものではなく、何か出てた、みたいなイメージなのだ。

 

だから、生み出すぞ!と積極的に意気込んだことなんてなかった。

 

そんな目線で捉えたことがない。

 

そんな私を身近な人達は許さない。

 

そしていつの間にか、私は私に呪文を唱えるようになった。

 

見栄を張って等身大よりも大きく見せたり、

他人が期待している私にはまろうと努めたり、

習慣となり、それは私自身となっていった。

 

健全に努力するのではなく、楽な道に逃げたのだ。

 

虚像を作り出し、その虚像は取り返しのつかないくらい成長した。

 

ある時ふと気がついた、酷く疲れていると。

 

もう何の気力も残っていない。

 

全てを義務に感じた。

 

食べることさえも。

 

味わうってなんだっけ。

 

味覚はあったはずだけど、感じる力がなかった。

 

目も半分程しか開いていなかった。

 

基礎体力も低下し、長い間立っていられず、腰を下ろすことが増えていた。

 

心も身体もこのままどこかに消えてなくなってしまうのかぁ、と

頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え、ぼんやり繰り返しながら。 

 

なんとなく、時が流れた。

 

沢山休んだ。沢山泣いた。

 

欲求に耳を傾け、毎日「今日も生きててくれてありがとう」と伝えた。

 

私はそうやって私を労った。

 

時は流れたけど、きっと今後この体質は変わることはないから、

上手く付き合っていく必要がある。

 

だからこそ更に、私が私にかけた呪いを解きたいと思った。

 

価値を生み出さないと、生きていてはいけない気がする、その呪いを。

 

そして今。だいぶ解放されたと思う。

 

悪いものは、体外に流れた気がする。

 

顔は筋肉が解れて、丸くなった。

 

表情も口調も柔らかくなった。

 

声は小さく、話すスピードもゆっくりになった。

 

好きな自分が返ってきた。

 

たくさん遠回りしたけど、それで良かった。

 

これからもたくさん遠回りすることがあるかもしれないけど、

良い結果に自分自身を導ける術を知っている。

 

信じてるぞ。

 

ちい。