空っぽな新しい自分
私は、面白くないから、面白さに執着している。
現代、面白さ(唯一無二感・ユニークさ)がないと、生きられない恐怖を感じる。
生きてる価値なし!と、常に誰かが私の耳元で囁くんだ。
それはきっと、幼い頃から、母に呪文のように唱え続けてきた影響もあるだろう。
そして未だに続いている。
頭の中でぐるぐる回るこの呪文から解放されたいけれど、
社会の流れに依存して生きてる身としては、抜け方が分からない。
世の中に影響を与えられる人間になりたい!なんて微塵も思わない。
生きていれば、自然と良くも悪くも誰かしらに影響を与えているとは思っている。
でも私の存在は、どこにも誰の目にも止まる程のものではない。
それが何か悲しい。
影響を与えられたんだ~って感じたい。
だから、一時的に自分の事を気持ちよく錯覚させる為に、護身の為に、
見栄を張る。嘘をつく。
嘘をつき、妄想し、仮想空間を現実だと錯覚し続ける。
永遠にこれを繰り返す。
軸がない空っぽの状態は、そりゃ誰の目に止まるわけない。
自分の考えや言葉ではない上辺を走っていることなど、
嘘っぽい。怪しい。
呪文を自分の頭で唱えすぎて、自分が考えている事が、分からなくなってしまった。
そして、自分のことが全く信じられなくなってしまった。
この問題を客観的に見つめ、言語化することから、今まで逃げていた。
今までの生き方や自分の存在を否定するような気がして、恐くて。
でも、この今は、逃げずに、向き合っている。
以前より、前向きだ。
空虚感で途方に暮れると思っていたが、何故だか清々しい。
問題に気がつけたということは、ほとんど解決したようなものだ。
あとは、ちゃんと生きていくだけだ。
ちい。